Photos from this story
.jpeg?auto=webp)
COVID-19診断検査機器への公平なアクセスを支援する調達ダッシュボード
Type a subtitle
Group Title (Optional)
COVID-19診断検査の需要がかつてない水準に高まったことで、低・中所得国には大きな調達課題が生まれています。写真:Guido Hofmann on Unsplash
Group Title (Optional)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)は、診断検査機器に対する需要をかつてない規模で急増させました。低・中所得国の政策決定者は、その戦略的なコロナ禍対応への取り組みの重要要素として、診断検査機器の選択や調達、展開の決定の参考となる良質な指標に関する妥当な情報にアクセスするという点で、特に困難な課題に直面しました。
2020年初頭には、診断機器メーカーが依然として、新型コロナ検査機器の生産能力を適切な水準に高めることに苦心する中で、供給の制約と需要の急増により、その価格は多くの国にとって手が出ない水準にまで高騰しました。その直後、市場には一転して、技術基盤や性能、入手可能性を異にする数百種類のCOVID-19診断検査機器があふれ返り、各地や各国の政策決定者がどの検査機器を購入、使用すべきかを決定することがますます難しくなりました。このギャップには重大な意味がありました。低・中所得国が良質の検査機器を安価に入手できるようにすることは、コロナ禍への強固で公平な対応を支援するうえで極めて重要だからです。
Group Title (Optional)
この認識に立ち、低・中所得国が安価で質の高いCOVID-19対策ツールにアクセスできるよう支援するため、いくつかの機関間協力とイニシアチブが発足しました。具体的には、COVID-19関連製品アクセス促進枠組み(ACTアクセラレーター)、 COVID-19診断コンソーシアム(グローバルファンド、ストップ結核パートナーシップの世界抗結核薬基金、全米保健機構、国連開発計画(UNDP)、国連児童基金(UNICEF)、ユニットエイド/クリントン・ヘルス・アクセス・イニシアチブおよび世界保健機関(WHO)が参加するもの)、 WHOのCOVID-19診断に向けた製品選択に関する考慮点の開発などが挙げられます。こうした取り組みは重要な進展を続けているものの、公平な成果を確保するためには、地域と地方レベルでの透明性の向上と情報へのアクセスの改善を図る必要があります。
PATH診断プログラムはこのギャップと必要性に対応すべく、6種類のインタラクティブな COVID-19診断ダッシュボードを開発しました。このダッシュボードはそれぞれ、利用可能なCOVID-19診断検査機器に関する一般に入手可能な情報を集計、可視化することで、各国政府や調達者、資金提供者および政策立案者の具体的ニーズに取り組むとともに、これらステークホルダーが複雑で錯綜した市場に対応し、それぞれのCOVID-19対応をより適切にサポートするのに役立ちます。
品質を保証されたCOVID-19診断検査機器を迅速に確保するという、低・中所得国の調達担当者に固有の課題を考慮して、ADPパートナーのPATHは2021年、各国レベルの調達決定を支援する専門的ツールとして、 COVID-19診断検査機器調達データベース(COVID-19 Diagnostics Procurement Resource)を開発しました。このインタラクティブなダッシュボードは、個別のCOVID-19診断検査機器の技術的仕様、性能、承認状況、供給について、十分な情報に基づく決定を下すために必要な主要データとパラメータを取りまとめたものです。
Group Title (Optional)
このインタラクティブなダッシュボードは、増大の一途をたどるCOVID-19診断検査機器に関する集約された公開データへのアクセスをユーザーに提供します。このデータは、各国特有の規制状況に応じて簡単に絞り込むことができ、主な検査機器の仕様で検索を行えば、極めて具体的な調達ニーズと要件に見合う製品を特定できます。
このダッシュボードは、各国国内の診断検査機器調達担当者にとって最も有用な情報を提供することを目的としており、可能な場合には、検査機器の購入価格や販売業者に関する情報も含まれています。
今後、このダッシュボードは継続的に更新され、関連する製品やデータも取り込まれることになっています。継続的な改善を支援するため、ダッシュボードの更なる活用を促進し、また主なステークホルダーからのフィードバックの収集を図る取り組みも、さらに計画されています。